肌荒れ・むくみの原因に?管理栄養士に聞いた、実は「生理中はNGな食事」とは?
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婦人科系の病気や、生理にまつわる疑問について解説した医師監修記事。
緊急避妊薬とも呼ばれ、高い避妊効果がある「アフターピル」。服用すれば確実に避妊できるのか、リスクはないのかなどについては、あまり知られていません。また、アフターピルは72時間以内に服用する、と言われていますが、72時間のどのタイミングが効果的なのか知っていますか? 詳細について、医師に聞きました。
教えてくれたのは…
こまがた医院院長 駒形依子(こまがたよりこ)先生
東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
アフターピルは、避妊に失敗してしまったときから72時間以内に服用するのが原則。以前は、72時間以内であればいつ服用してもいいと言われていましたが、現在は服用は避妊に失敗してしまった瞬間から早ければ早いほうがいいとされています。
理由は、アフターピルは「排卵を抑制して妊娠しないようにするホルモン剤」だから。いくら72時間以内であっても、服用する前に排卵してしまったら、アフターピルで避妊をすることはできません。それどころか、排卵を抑制するホルモンは、排卵後になると、子宮内膜が増殖するのを促進し、受精卵を着床しやすくさせてしまうため、服用タイミングによっては妊娠を助長させてしまうのです。
そのため、緊急避妊薬とも呼ばれるアフターピルでも100%の避妊はできません。「アフターピルを飲んだから絶対に大丈夫!」とは言い切れないのです。
精子が子宮内で活動できる期間は、3日間(=72時間)と言われています。そのため、精子が活動できる72時間以内に、排卵を止めなければ、子宮内で精子と卵子が出会って妊娠する可能性があるのです。「72時間以内であればいつでもいい」とされていたときは、アフターピルを服用しても妊娠してしまう人が多かったので、現在は「早ければ早い方がいい」となりました。
避妊失敗から72時間後以降にアフターピルを服用しても効果がないとされているのは、精子が子宮内で活動できる時間が72時間であるためなのです。
望まぬ妊娠を避けるため、避妊に失敗したときや、レイプなどの性犯罪に巻き込まれたときは、なるべく早くアフターピルを処方してもらうことが必要です。
排卵は、生理の約2週間前に行われます。そのため、生理が28日周期の場合、前回の生理開始日から2週間後が排卵の予定日。しかし、排卵はちょっとしたストレスなどでもズレやすく、また、生理不順の人はいつ排卵するのか予想が立てづらく、自分でチェックすることはなかなか難しいものです、最近では排卵日予測検査薬などが市販で購入できますが、100%確実とは言い切れません。
アフターピルを使って確実に避妊したいのであれば、アフターピルを処方してもらう婦人科でエコー検査をしてもらうことです。エコー検査では排卵前か排卵後かを確認できるので、排卵前であればアフターピルの効果に確証を持てます。医師によってはその場でアフターピルを服用させてくれるので、なお安心感がありますね。
しかし、婦人科にもよりますが、エコー検査には約5千円かかるので、躊躇してしまう人が多いのも事実。アフターピルの処方には、診察料を含めて、安くても1万円前後かかるので、エコー検査をせずにアフターピル処方を望む患者さんが多いのが現状です。
ただし、排卵後のアフターピル服用は、妊娠を助長させる危険も。また、排卵という女性の体のリズムを崩すものでもあります。そのため、アフターピルは高い避妊効果がありますが、リスクもある薬なのだと知ってほしいのです。
アフターピルを処方してもらうかどうかの主導権は患者さん側にあります。医師としてはなるべく避妊確率をあげて処方したい気持ちがあるのですが、エコー検査などは患者さんの同意がなければできないことです。
そのため、私のクリニックではアフターピル処方の際に、どんなリスクがあるか、副作用以外で注意すべきことは何かなど、しっかり説明することを心がけています。
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